厚くんとの1ヶ月
ブログを毎日書くのが目標だったのに、気付いたら最後にブログを書いてから1ヶ月日が空いていた。
その間仕事が忙しくて、精神的に辛かったこともあり、フリータイムは「厚くんに癒される」ことに専念していて、他の事が手に付かなかった。
思い返すと、猫を飼い始めてよかったと心から思える1ヶ月だった。
仕事で精神的に疲弊して帰って来ても、可愛い猫の姿を見ていると、驚くほど心が軽くなった。
社会人も5年目になれば、それなりに仕事で苦労した経験がある。
新卒1年目は自分の力量不足でつまづき、突然の異動で会社を嫌いになって、新卒2、3年目からはタスク処理に追われて疲弊したり、合わない上司との関係に悩んだりして、遂には転職し、4年目は転職先でポジション取りのためにとんでも無い時間まで残業する日々を過ごした。
そんな中でいくつか実践してきたストレス発散の方法は
①自分の可処分所得から考えると結構な散在と言えるレベルの買い物
②休日ひたすら引きこもる
③とにかく愚痴る、その延長で飲みに行く
④家で歌って踊る
⑤勤務時間中に盛大にサボる
⑥BLを読みふける
等があったのだけど、猫はこの全てに勝る。しかも圧倒的勝利。
猫さえいれば、ストレス性なんたらで悩むことなんてないんじゃないかというくらい。
実際、縁起がいいからという理由で南極調査隊に同行したオスの三毛猫が、癒し担当として大活躍したという実例もあるそうだし。
ということで、この1ヶ月の振り返りをしたいと思う。
厚くんは1ヶ月の間に体重が1.5倍になった。体も二周りくらい大きくなって、だっこする時にどう体を支えればいいか困惑することもなくなった。
持ち上げて肩にどすんと乗せると、お腹の真ん中くらいを足がぶらぶらしている。
お互いにだっこに慣れて、今ではだっこされる厚くんの体からは完全に力が抜けている。伸びきった体はまるで猫の干物みたいだ。
ケージから出すたびに部屋中を駆け回って大運動会を開催していたのも、さすがに落ち着いてなくなった。
休日は一日の半分くらいはケージの外を自由に動き回っているから、慣れたんだろう。
最初は鏡や黒い冷蔵庫に反射して映る自分の姿に驚いて、背を弓なりにして、不思議なステップを見せていたけれど、それもなくなって来た。
ケージに体を押し付けて何とか抜け出そうとするのも、ものすごい勢いで鳴いてしばらく鳴き止まないのも収まった。
朝はだいたい毎日5時に起きる。私がじゃなくて、厚くんが。
小さく細い声で、徐々にボリュームを大きくしながら鳴くので、否応無く私も起こされる。
そのまま無視すればいいのかもしれないけれど、未だに私にはそれができない。
朝起きて、ケージの扉を明けた時に、厚くんが体全身で「出してくれて嬉しい、久しぶりに触れられて嬉しい」と表現してくれるのが、私も心底嬉しいし、幸せになるから。
起きたらソファで少し体をなで回した後、ベッドに連れて行く。
4月の頭頃は、ベッドの上で一通り触れ合った後、眠気に勝てずにもう一度厚くんをケージに戻して二度寝したりしていたけれど、今では一緒にベッドでうたた寝をするようになったから問題ない。
自分の体に寄り添って寝てくれる愛猫の姿を見ているのは至福の時間だ。
ゴロゴロ言いながら眠りに落ちて行く様は本当に可愛い。
この1ヶ月の間に、厚くんは5つくらいおもちゃを消費した。
Amazonで2,000円くらいで買った、ちょっとしたおもちゃの詰め合わせだから経済的な打撃は少ないけれど、この後もこのペースで新しいおもちゃの準備が必要かと思うと、なかなかに…なかなかだ。
唯一、最近買ったレーザーポインター(正確にはLEDライトらしいので「レーザー」ポインターではない)はこの数日使っているが、まだ飽きてはいないようだ。
でも厚くんが一番好きなのは多分かくれんぼだと思う。
家具が多い自室を利用して、ソファや大きなぬいぐるみの物陰に隠れながら、視線を送って誘うと、ものすごい勢いで食いついてくる。
これは毎回やっても全力だし、お互い技術的に成長しているので、なかなか良い勝負ができていると(自分では)思う。
厚くんはスピードと小回りで、私は頭脳で、相手を上回ってやろうと必死の攻防を繰り広げている。
猫って本当に消音で近づいてくるので、気付いたらすぐ側で見上げられていた時などには恐怖と愉快さが同時にクる。
あの爛々と輝くまん丸の黄金の瞳が、一心不乱に自分を狙っている様は癖になる光景だ。
この一ヶ月の間に、厚くんは4ヶ月になって、つい先日ミルクを卒業した。
お誕生日?は子猫用チュールでお祝いした。ミルク最終日も。
ミルク最終日に撮った動画を見ていると、可愛いのは当たり前なのだが、少し悲しくなる。
あんなにミルクが大好きなのに、もう飲ませてあげられないと思うと、何なら私の方が辛い。
ご飯を食べながらミルクを強請って、主菜もそこそこにミルクの出待ちをしていたのに。
でも、ミルク最終日に「今日で最後なんだよ」と言い聞かせ、ミルク卒業の翌日に「今日からミルクはないんだよ」と何度も聞かせたのが伝わったのか、ミルクを強請って鳴くことはなかったから拍子抜けした。
猫の忘れっぽさに助けられたということなんだろうか?
4ヶ月になった日、厚くんを迎えた日に届いた青いリボンの首輪も解禁した。
来たばかりの頃は、一番短く調整してもぶかぶかだったのが、適度な余裕(というにはまだちょっと緩いかも?)を残してフィットするようになっていた。
最初は嫌がっていた首輪も、慣れたみたいで安心している。
手前味噌で恐縮だが、最高に可愛い、似合う首輪を選んだし、実際めちゃくちゃ似合っているので安心した。
そんな風な一ヶ月だった。
振り返るときっとごく普通の3ヶ月の子猫の日々だったんだと思う。
けど猫初心者の私には、毎日が新鮮で楽しくて、ちょっと悲しい日々だった。
成長を喜ぶ気持ちと、いつまでも子猫でいてほしいという自分勝手な願いが交錯する。
いつか、別れの日が来ることを想像してしまって悲しくもなる。
オス猫のピークが4歳と知って、それも悲しさを助長させた。
元気な姿を見せてくれるのは後数年で、それからはもしかしたらずっと寝て過ごすのかもしれない。
寝顔が最強に可愛いから問題ないのだけれど、今のこの飛び跳ねて遊び回る姿が見れなくなるのは寂しい。
なんて、センチになっちゃう程度には厚くんに引き続き夢中だ。
GWはほぼ外出もせず、ひたすら家で厚くんと遊んでいたから明日から会社に行くのが厭で厭で仕方が無い。
在宅勤務ができる会社に転職することを検討中。
明日は久しぶりの長時間お留守番だけど、なんと、ペットカメラを導入したのでちょっとだけ安心。
取りあえず、厚の飯代を稼ぐためにも明日は仕事に行ってきます。